大使閣下の料理人

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主人公はベトナム駐在大使の公邸料理人。
日本とは異なる食文化の中、原作者の西村ミツルさんの実体験を元に描かれる食の外交は、他の料理漫画には見られない異国間文化交流がテイストされていてかなり面白い内容です。

漫画
かわすみひろし
原作
西村ミツル
出版社
講談社
巻数
全25巻(文庫版全13巻)完結
ジャンル
料理
政治
グルメ
飯テロ
ハートフル

現実の外交・政治の時事ニュース等をストーリーと関わらせ、またタレーランなどの食卓外交、各料理の起源やお客の個人的な想い出のエピソードが話の広がりを膨らませている。

ウィキペディアより引用

主人公の味沢公はフレンチの料理人として、日本でも有数のホテルに勤めているのですが、機械的な作業に疑問を抱き、相手の見える「気持ちが伝わる料理」を目指して、妻子の反対を押し切って(事後承諾w)公邸料理人に応募します。

面接の際に給料のことを聞かなかったのは君だけでした
本来、職人というのはそういうものなのでしょう

コミック本文より引用

倉木和也大使が大沢公を雇った理由として述べられる言葉通り、真正直で真摯な行動に、食を通じて様々な影響を周りに与え続けます。

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政治絡みで腹黒い面々も登場しますが、それぞれ立場の違いがあるだけで、皆、それぞれの正義の元に善良であり、エピソードごとに晴れやかな感動があります。
もちろん、本職による監修のもとか登場する料理の数々は本格的で美味しそう。

cap_taishikakka

ちょっと真似して作れるレベルではありませんが(^^;)タハー

舞台はベトナムだけにとどまらず、日本はもちろん、タイや中国、北朝鮮など、巻を重ねるごとに広がっていきます。
実在の人物、あるいはそれを模したキャラクター達も魅力いっぱい。
食卓の上で繰り広げられる「食の外交」ドラマ、ぜひ読んでみていただきたい作品の一つとしてお勧めです。
d(⌒ー⌒)