川原泉さんのコミックはどれも好きなのですが、このブレーメンⅡは中でも大好きな作品です。
連載されていたPUTAO(女性漫画家によるエッセイ雑誌)も好きで、いいおっさんが毎回ウキウキしながら読んでいたことが思い出されます。
廃刊になったときかなり悲しかったなぁ……( ̄Д ̄;) いい雑誌だったのにちょっとニッチ過ぎたのかな?
- 作者
- 川原泉
- 出版社
- 白泉社
- 巻数
- 全5巻(文庫版全4巻)完結
- ジャンル
- SF
ハートフル
そんな折り、ブレーメン達を船内全てにおける乗務員として雇用した初の大型輸送船「ブレーメンII」は、誤差が少なく優秀で厳密という「イレブン・ナイン」の異名を持つキラ・ナルセ船長の指揮の元、宇宙を股に掛けて様々な星を巡り航海することになる。
いかにも川原ワールドの主人公らしい、独特のほのぼのさと人情味あふれるキラ船長の元、遺伝子操作されたブレーメン(動物船員)たちとの宇宙航行の物語です。
行く先々でトラブルに巻き込まれるのですが、キャラクターたちの奮闘には「ほっこり」する面白さがあります。
労働力としてのブレーメンは色々と迫害を受けても、川原ワールドでは多少の不幸ごとき笑い飛ばす胆力と活動力を持つキャラクターが溢れ、このブレーメンⅡでは活躍の縁が繋がって、ついに社会全体を動かす活躍まで成長♪。
奮戦するキャラクターたちの活躍が嬉しくて、何度も読み返してしまう面白さがあります。
宇宙の片隅で発せられた小さな声が
連邦各地に次々と伝わってだんだん大きくなっていく
それらが一つにまとまった時、もはや誰にも無視できぬ程の大合唱だ
ワワワワ〜〜〜!!コミック本文より引用
数々のエピソードの中にはあまり面白いと感じないものもありますが、ラストエピソードのカタルシスは最高です。
心がほんのりあったかくなる、人にも勧めたい作品の一つです。
d(⌒ー⌒)