スティーヴン・キングの傑作中篇小説の映画化です。
霧のむこうにいるモンスターパニックですが、原作には無いとんでもないオチでかなり有名な作品と思います。
- 制作国
- アメリカ
- 監督
- フランク・ダラボン
- 脚本
- フランク・ダラボン
- 原作
- スティーヴン・キング
- 日本公開
- 2008年5月10日
- 時間
- 125分
- ジャンル
- ホラー、SF、モンスター、パニック
- 主な出演
- トーマス・ジェーン
アンドレ・ブラウアー
トビー・ジョーンズ
ローリー・ホールデン
マーシャ・ゲイ・ハーデン
デヴィッドたちが買い物をしていると、店外ではパトカーや救急車が走り回り、サイレンが鳴り始めた。その直後、鼻血を流したダン・ミラー(ジェフリー・デマン)が店内へ逃げ込み、「霧の中に何かがいる」と叫ぶ。店内の一同が戸惑うなか、店外の辺り一面は白い霧に包まれていく。不安に駆られた客たちは、店内へ閉じこもった。
見通しがきかない霧の向こうに確かにいるモンスターの恐怖。
パニックになったスーパーでは諍いと混乱が。
モンスターや被害の描写はややグロいものがありますが、制作にあたり今までに無いモンスター描写をと意気込んだ制作陣の熱意と成果は、迫力と畏怖感のある絶妙の演出になっています。
前半は何者ともわからない霧の向こうの恐怖を、モンスターの存在に気づいてからはいかに脱出するかの絶望的な奮闘が続き、まさに手に汗握るハラハラの展開にまばたきを忘れるほどに見入ってしまいました。
たぶん、ここまでなら玉石混合で様々な類似作品があるでしょう。
この映画を一躍有名にしたのは、そのオチであると言い切れるかと思います。
どうしようも無い絶望の中、最後の最後にそれを超えるとんでもないモノが霧の向こうから現れます。
前半、無謀にもスーパーを飛び出すモブキャラに見える女性(メリッサ・マクブライド)に向けた「バカだなぁ…」に似た哀れみが倍返しされます。
強烈なトラウマを残した作品ですが、それだけにまだ観ていない方には是非見ていただきたいオススメの映画です。